診療内容:近視治療|新城眼科オフィシャルサイト
近視治療
近視とは
近視とは、近くは見えるのに遠くが見えずらい状態をいいます。学校の一番後ろの席から、前の黒板の字を見るためには0.7以上の視力が必要です。
近年、子供の近視が増加傾向にあり、低年齢化が社会問題となっています。具体的には、幼稚園の段階で4人に1人は何らかの視力低下があるといわれています。
最近の概念では、たとえ軽度近視であっても予防すべき疾患と広く認識されてきています。その根拠として、軽度近視で将来「緑内障」に罹患するリスクは2倍、中等度の近視では「網膜剥離」や「近視性黄班症」など失明につながりやすい疾患に罹患するリスクが9倍も高くなることが挙げられます。
一方で、小児期の近視進行を約3割抑えると7割の強度近視の有病率が減少し、約5割抑えると9割の強度近視の有病率が減少するとの報告があります。
最近の研究から、近視治療が将来の視覚障害の有病率に与える影響は非常に大きいと考えられています。
原因と診察
近視の原因として、両親から受け継がれる遺伝因子と、ゲーム、マンガ、パソコンなどの影響による環境因子が挙げられます。当院では小児を対象とした「近視遺伝子チェック」と「近視進行チェック」を行うことで、お子様が近視になる可能性や、進行予測を行うことができます。
遺伝子検査キット
ワックとミドリン点眼による診療
当院では、「ワック」「点眼薬」の併用で、可能な限り近視の進行を抑える方法をとっています。 まず3ヶ月治療して効果を判断し、その後さらに継続するかを決めていきます。
眼科医療機器ワック
(両眼視簡易検査器D-5000 AUTO
医療用具承認番号:08B第0573号)
ワックは、5分間この機械を覗くだけで、遠くの風景を長時間眺めているのと同じ効果があります。 中に見える画像も変わりますので、お子さんでも飽きずに治療できます。
「すごく立体的にみえるぞ」と驚きながら、写真が離れたり近づいたりするのを目で追っているうちに、毛様体筋が緩んだり縮んだりを繰り返し緊張が取れ、水晶体は厚みの変化を繰り返し、近視の改善を促します。
この治療は、毛様体筋の緊張を取り除くミドリン点眼薬との併用でより効果を発揮します。
近視は、近くを見る作業が重なると眼内の毛様体筋が度重なる収縮になれてしまい、調節緊張と呼ばれる(仮の)近視に陥る状態から始まります。
この調節緊張(仮性近視)に対して使われるのが調節麻痺剤であるミドリン点眼薬です。
なお、稀に副作用として充血などのアレルギー反応を起こすことがあるので、医師の指導に従った使用が必要です。
近視進行の抑制
当院では上記の近視治療に加え、以下に示すような近視進行抑制治療も行っています。
詳しくは担当医師にお尋ねください。
- 近視抑制効果がある低濃度0.01%アトロピン(マイオピン)による治療を行っています。費用は自費扱いで、税込み1本 2,700円 です。(「低濃度0.01%アトロピン」の詳細は こちら から)
- 0.025%アトロピン(マイオピン)も取り扱い開始しました。こちらは税込み1本3,100円です。
- クリアビジョンなど近視進行抑制サプリメントの販売をしています。※副作用はありません。
- ご希望の方に、近視進行の抑制効果があるとされるメガネ「バイオレットプラス」を処方しています。
- オルソケラトロジーについては、近視抑制効果が明確でなく、メリットとデメリット(副作用や高額など)、対象制限などがあります。詳しくは、当院医師までご相談ください。保険適用外です。
- ICL(近視に対するレンズ挿入手術・自費扱い)をご希望の方は当院医師にご相談ください。適切な手術施設をご紹介致しております。